▶開催セッション一覧

第30回(2018年)の開催セッションは以下のとおりです。

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第30回 家庭医療学夏期セミナー セッション一覧.pdf
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【1コマ目】8月4日(土)14:00~16:00

セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1A】患者さんの病の経過に寄り添おう 大西 規史 諏訪中央病院 低学年(1、2年生)
    中学年(3、4年生)
諏訪中央病院家庭医療プログラム(すわ家) 高学年(5、6年生)
     
    研修医
キーワード:家庭医療, 総合診療, 地域医療, 家庭医とは, 家庭医教育・生涯学習,生物・心理・社会モデル,ACCCC(ACCCA),地域包括ケア,家族志向性ケア,ライフサイクル・ライフイベント,医師‐患者関係,コミュニケーションスキル,臨床推論・診断学,身体診察,プロフェッショナリズム
医療には患者さんの疾患の時期に応じて様々な役割があります。急性期では病気の診断や治療、慢性期ではリハビリテーションや在宅診療などです。それぞれの役割の専門性を高めていくと、例えば同じ医師の中でも救急医・病棟医・リハビリテーション医・在宅医と、色々な職種が存在します。一方、ここ長野県の諏訪中央病院では、一人の医師が救急外来から急性期病棟・リハビリテーション病棟、そして在宅診療部と様々な場所に身を置くことで、一人の患者さんが回復していく道のりを主治医として支えていきます。このセッションではそんな諏訪中央病院の研修医になったつもりで、一人の患者さんが病気で倒れたところから家庭・地域に復帰するまでに生じる診療上の課題を体感してもらおうと思います。この病の経過を追う体験を通して、医療の流動性を感じ、ひいては医療とは何かと考えるきっかけになればと思います。
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1B】体験!多職種での意思決定! 藤谷 直明 宮崎医院/大分大学 低学年(1、2年生)
江口 幸士郎 今立内科クリニック 中学年(3、4年生)
岡江 晃児 杵築市役所 ソーシャルワーカー  高学年(5、6年生)
山下 拓朗 菊川市立総合病院作業療法士 医療系学生
石井 えり 宇都宮協立診療所看護師 研修医
上野 翔子 大分大学  
鴛海 太郎 アルメイダ病院/大分大学  
キーワード:家庭医療,総合診療,家族志向性ケア,コミュニケーションスキル,多職種連携、患者中心の医療
あなたは多職種でのカンファレンスに参加したことはありますか? 臨牀の現場では、患者さんや家族の意向と各職種での評価をもとに話し合い、チームで意思決定をしていきます。そうすることで、患者さんにとって一番良い方法をみんなで探していくのです。このセッションでは、参加者にそれぞれ患者、家族、医師、看護師、リハビリ、ソーシャルワーカーの役になってもらい、職種ごとにレクチャーを受けた後に、多職種カンファレンスのロールプレイを行います。 職種ごとのレクチャーはどの職種も、現職で活躍されている方々です!実践的な視点と各職種がどんなことを考えてるのか、その価値観や哲学を学びましょう! そして、ロールプレイでは1つの立場から見えなかった様々なことが明らかになります。そんな中、チームで結果をだすにはどうすればいいか、実際にカンファレンスをして、学びましょう。各職種の視点を学び、多職種での意思決定を体験しましょう!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1C】『明日から役立てる!家族志向のケア』 丸山 淳也 岡山家庭医療センター/津山ファミリークリニック 低学年(1、2年生)
    中学年(3、4年生)
    高学年(5、6年生)
    医療系学生
    研修医
キーワード:患者中心の医療
みなさんは「家族志向のケア」を知っていますか?家族志向のケアは家庭医を特徴づける能力の1つで、実際の診療の場面では家族を抜きに診療を行うことはできません。私たちは外来診療や訪問診療、入院など様々な場面で、多職種で患者とその家族と向き合う中、関わる全ての医療者が同じ知識を持ち、関わることができればと考えています。そんな私たち岡山家庭医療センターのメンバーが、今回は初めて家族志向のケアを学ぶ学生を対象に、模擬症例を通じて家族志向のケアの基本原則や家族を評価する基本的な方法、実際の関わり方などを皆さんと一緒に学んで深めていきたいと考えています。このセッションを通じて、患者とその家族の背後にある「家族の木」が見えたら、明日から一歩先を行く医療者になれますよ!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1D】東北発★家庭医療のエッセンスを学ぶ!              ~Dr. McWhinneyの「家庭医療学9つの原理」~ 渡部 健 秋田大学アカデミック家庭医療・総合診療医育成プログラム 低学年(1、2年生)
  市立大森病院  中学年(3、4年生)
深瀬 龍 山形県立新庄病院 高学年(5、6年生)
川瀬 隆一 至誠堂総合病院 医療系学生
櫻井 広子 公益財団法人宮城厚生協会 坂総合病院 研修医
国井 綾 医療生協わたり病院  
高橋 祥也  至誠堂総合病院  
キーワード:家庭医療,総合診療,家庭医の歴史・展望,家庭医とは,家庭医教育・生涯学習,ポートフォリオ
「家庭医療学の父」と呼ばれるDr. Ian R. McWhinney,彼の著書である“A Textbook of Family Medicine”(邦題:『マクウィニー 家庭医療学』)にある「家庭医療学9つの原理」は,まさに私たちが仕事をする上での考え方の多様性を表しています.本セッションでは,実際のポートフォリオケースから「9つの原理」について学んでいきます.専攻医になったつもりで,目の前の患者さんが何を想い,何を望んでいるのかを,「9つの原理」を武器に我々と一緒に考えてみませんか? 難しそうな医学的知識も,「9つの原理」の考え方も,ファシリテーターが懇切丁寧に解説します! 低学年/高学年,夏セミ初心者/ベテラン勢,医学科生/医療系学生/研修医…さまざまな立ち位置のみなさんに参加していただき,色んな考え方をシェアしてもらえたら,より深く,ちょっとだけアカデミックに家庭医療学を学んでいただけることでしょう.東北の温和な若手医師がおもてなしするアツいセッション,ぜひお越しください♪
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1E】明日から使える!「患者中心の医療の方法」! 金久保 祐介 亀田ファミリークリニック館山 低学年(1、2年生)
宮本 侑達 亀田ファミリークリニック館山 中学年(3、4年生)
河田 祥吾 亀田ファミリークリニック館山 高学年(5、6年生)
久保田 希 亀田ファミリークリニック館山 医療系学生
久保 伸貴 亀田ファミリークリニック館山 研修医
高島 大樹 亀田ファミリークリニック館山  
西 明博 亀田総合病院  
赤穂 良晃 亀田総合病院  
菊池 真由 亀田総合病院  
堤 俊太 亀田総合病院  
常石 大輝 安房地域医療センター  
高岡 沙知 安房地域医療センター  
山田 美登里 安房地域医療センター  
  安藤 崇之 安房地域医療センター  
キーワード:患者中心の医療
あなたの前に病気をかかえ、病いに苦しむ患者さんがやってきました。家庭医であるあなたは、どのように「患者中心の医療」を提供しますか?このセッションでは患者中心の医療の方法の原著であるM.Stewartの "Patient-Centered Medicine Transforming the Clinical Method"をもとにPCCMの本質を考えます。疾患と病いは?病いは抱えているけれど健康な状態とは?それらの疑問をDisease,Illness,Health,Contextといったコンポーネントをもとに解説し、実践する方法をワークショップ形式で伝授します!症例ベースの設定を用い、目の前の患者さんに明日から始められる方法を身につけます!臨床の入り口に立つ皆さんが、今からこの方法を知り身につけることは、今後の大いなる糧になること間違いなし!PCCMの世界を一緒に体験してみませんか?
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1F】もし家庭医療について質問されたら ~もしカテ~ 原田 直樹 津ファミリークリニック/三重大学家庭医療学プログラム 低学年(1、2年生)
近藤 諭 三重大学医学部附属病院総合診療科 中学年(3、4年生)
  三重大学家庭医療学プログラム 高学年(5、6年生)
鶴田 真三 津市家庭医学クリニック/三重大学家庭医療学プログラム  
山田 悠貴 三重県立一志病院家庭医療科/三重大学家庭医療学プログラム 研修医
キーワード:家庭医療,総合診療,家庭医の歴史・展望,家庭医とは
「家庭医療や総合診療に興味あるんだ~」と家族や友人に話したとき、「家庭医療(総合診療)って何?」「何でも診るってどういうこと?」「専門を持った方がいいんじゃない?」「総合内科とどう違うの?」と聞かれたことありませんか?そしてその質問にうまく答えられず、うやむやな感じで終わったことありませんか?まだ家庭医療の研修を受けてもいないのでこれらの質問にうまく答えられないのは当然のことですが、それでもうまく答えたいものですよね。そこで、このセッションではこういった質問に対してどう答えると相手に伝わるのかを一緒に考え、答え方を身に着けていきます。うまく答えるために必要な情報は、家庭医療の基礎知識・エビデンス、日本の現状と将来の展望など幅広く用意します。逆風(?)に耐え生き延びてきた、先輩家庭医・専攻医が、伝え方のコツも伝授します。さあ、明日から自信を持って家庭医療について説明できるようになりましょう!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1G】どう違うの?~病院総合医と診療所家庭医~ 酒井 翼 川崎市立多摩病院 低学年(1、2年生)
西迫 尚 川崎市立多摩病院 中学年(3、4年生)
土田 知也 川崎市立多摩病院  
井上 陽子 川崎市立多摩病院 医療系学生
高畑 丞 川崎市立多摩病院  
黒須 絵莉 川崎市立多摩病院  
若林 佳奈 川崎市立多摩病院  
北川 景都 川崎市立多摩病院  
堀越 健 たまファミリークリニック  
  満尾 有沙    
キーワード:総合診療専門医
「総合診療専門医」と言われても、実臨床の経験がない学生時代に実際の働きぶりをイメージするのは難しいのではないでしょうか?ひとくくりに「総合診療専門医」と言っても先輩達は様々な働き方をしています。なんでもできる総合医への期待とともに、「実際自分はどうすればいいの?」「病院、診療所、どっちがいいの?」「本当にこの道を選んで大丈夫なの?」と不安になってはいませんか?私達、川崎市立多摩病院、多摩ファミリークリニックのスタッフからの回答は、「どちらを目指しても大丈夫、だけど、どうせならどっちもできるようになりたいよね!」です。そこでこのセッションでは、病院総合医・診療所家庭医の働きぶりを実例を通してみなさんに紹介し、個人・グループでのディスカッションを行いながら理解を深め、自分が将来働きたい環境をイメージできるようになることを目標にしています。低学年・初学者大歓迎です、みんなの将来の進路選択の手助けになれるようなセッションをできたらと考えてますので是非気軽に参加ください!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【1H】家庭医を魅了する患者背景の多様性            ~ これが楽しめればもうアナタは家庭医!!~ 勝又 聡彦 医療福祉生協連家庭医療学開発センター あさお診療所 低学年(1、2年生)
岡崎 寛子 医療福祉生協連家庭医療学開発センター 久地診療所 中学年(3、4年生)
清田 実穂 医療福祉生協連家庭医療学開発センター あさお診療所 高学年(5、6年生)
田 陽 医療福祉生協連家庭医療学開発センター 久地診療所 医療系学生
西村 真紀 医療福祉生協連家庭医療学開発センター 川崎セツルメント診療所 研修医
杉谷 真季 医療法人社団プラタナス 桜新町アーバンクリニック  
民部 貴士 川崎医療生協 川崎セツルメント診療所  
キーワード:家庭医療,地域医療,家庭医とは?, 地域志向性ケア、地域包括ケア,医療面接
以前好評を博したセッションが,装いも新たに再登場! !患者さんの所見に対して「あれ?」と思ったとき、医療者としての視点からではなく、 一人一人の患者さんの多様な背景を診ていく必要があります。たとえば、ある日の乳児健診で「 あれ?お子さんの体重の増え方,イマイチですね…?」というとき、 患者さんのその次の一言はどのようなものでしょうか。実は、患者さんによって、地域によって、 全く異なるものになるのです。このセッションでは、「都市部の家庭医療」と一言でくくれない、 そして、大学では絶対に教えてくれない、家庭医療の多様性について、 ワークショップ形式で学びます。私たちが診療する神奈川県川崎市は、 生活保護世帯が多く多国籍化が進む南部と、首都のベッドタウンとして富裕層が増える北部を併せ持つ多様な現場です。 ここを舞台に、毎日北へ南へと奔走する家庭医の姿を垣間見ることができるかも!?

 

【2コマ目】8月4日(土)16:20~18:20

セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2A】患者は本人だけではない! 家族を見ることでこんなにわかる   ~明日から使える家族の見方をお伝えします~ 富田 詩織 聖路加国際病院 病院総合・家庭医研修プログラム 低学年(1、2年生)
山田 宇以 聖路加国際病院 心療内科 中学年(3、4年生)
宮本 侑達 亀田ファミリークリニック館山  高学年(5、6年生)
久保田 希 亀田ファミリークリニック館山 医療系学生
市来 陽子 聖路加国際病院 内科  研修医
キーワード:家庭医療,家族志向性ケア,医療面接,医師‐患者関係,コミュニケーションスキル
家族が病気に影響し、家族メンバーの健康状態によって家族が影響を受けることは研究でも示されています。また、「どうしてこんな家族なんだろう?」「やりにくいなあ」と思うこともあるかもしれません。多様性のある家族とどう付き合っていくのか。病気や個人だけでなく家族へ視点を広げると見えるものは変わります。でも実際に現場でどのように意識し使っているのかイメージは湧きにくいですよね。「病気の患者の家族を診る」とはどういうことなのか、一緒に勉強してみませんか。家族志向のケアを実践するためのコミュニケーション手法があります。”リフレイミング”、”問題の外在化”、”例外探し”などなど・・・家族を見る手法を学び、ロールプレイで実際に体験しましょう。関係性を意識したコミュニケーションで患者さんの背景の見え方はガラリと変わります。この手法は医学だけでなくより良い友人との関係性を築く手法でもあります。家族療法を米国で学んだ心療内科医師を中心とした最強集団があなたの明日からのコミュニケーションを変えてみせます!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2B】UKカンファ!2                                ~病院総合診療医と家庭医のコラボレーション~ 南郷 栄秀 東京北医療センター 総合診療科 低学年(1、2年生)
藤沼 康樹 医療福祉生協連家庭医療学開発センター  中学年(3、4年生)
岡田 悟 東京北医療センター 総合診療科 高学年(5、6年生)
重島 祐介 生協浮間診療所 医療系学生
  研修医
キーワード:生物・心理・社会モデル,ACCCC(ACCCA),地域包括ケア,EBM,NBM
総合診療医はカメレオンのような存在です.現場のニーズに合わせて自分たちの役割や仕事の内容を変えます.一口で総合診療と言っても,みんな違います.特に入院診療を中心に行っている病院総合診療医と外来や在宅患者を主に診る家庭医は,総合診療医として共通のコンセプトを持っていますが,立場の違いで考え方も多少異なります.このセッションでは,南山堂刊「土曜日の紹介は嫌われる」でおなじみの実際に東京都北区赤羽・浮間地区で行っている病診連携カンファレンス「UKカンファ」を再現し,一人の患者さんを病院総合診療医と家庭医のそれぞれ立場からどういった点に注目して診ているか解き明かします.EBMを重視した質の高い診療と,家庭医療の理論に立脚した包括的な視点を踏まえ,互いにどういった違いがあり,どのようにコラボしているか,実例を踏まえながら地域で患者を診るとはどういうことなのかをみなさんと一緒に考えたいと思います.
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2C】患者さんの「困った」に多職種でアプローチしよう                ~「健康の社会的決定要因」を活用した問題解決の方法~ 水本 潤希 愛媛医療生活協同組合 低学年(1、2年生)
  愛媛生協病院 内科・家庭医療科 中学年(3、4年生)
小松 真成 鹿児島医療生活協同組合  高学年(5、6年生)
  鹿児島生協病院 総合内科 医療系学生
鈴木 諭 利根保健生活協同組合 利根中央病院 総合診療科 研修医
佐藤 健太 勤医協札幌病院 内科・総合診療科  
原田 侑典 獨協医科大学病院 総合診療科  
大矢 亮 社会医療法人同仁会 耳原総合病院 救急総合診療科   
木村 信之 社会医療法人同仁会 耳原総合病院 専攻医  
河村 勇志 社会医療法人同仁会 耳原総合病院 初期研修医  
杉原 大輔 長野中央病院 事務部 MSW  
芦野 朱 医療生協さいたま  
  さいたま総合診療医・家庭医センター 事務  
落合 甲太 西淀病院 地域総合内科  
キーワード:
「せっかく治療した患者を、なぜ病気の原因となった環境に戻すのか?」(健康格差:マイケル・マーモット著 冒頭の一文)病気が良くなった患者さんがお家に帰れない、そんな現状があることを、あなたは知っていますか?こんなときこそ、いろんな職種が一致団結して力を発揮する絶好のチャンス!だけど、どうすればいいのか知らないと、思いがぶつかるだけで、もやもやばかりが募る羽目に…。このセッションでは、全国各地から集まった(自称)危機解決のスペシャリスト達と一緒に、患者さんの生活上の危機を乗り越えるために開発した独自のツールを体験するワークショップを行います。患者さんの「困った」をどう拾い上げるのか?そして、その原因をどうやって見つけ出し介入するのか?いつかかならず直面するこの難問。多くの医療専門職が関わる現場で、職種専門性を活かし、情報を整理しアプローチするダイナミックカンファレンスをぜひあなたに!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2D】ナースの頭の中を大解明!!                                          看護理論・看護過程を使ってみよう 石井 絵里 宇都宮協立診療所 低学年(1、2年生)
宮沢 麻有加 大福診療所 中学年(3、4年生)
嶋田 文子 大福診療所 高学年(5、6年生)
田中 亜紀子 トータルファミリーケア北西医院 医療系学生
    研修医
キーワード:家庭医療,ACCCC(ACCCA),家族志向性ケア
皆様に看護の魅力を感じていただきたく、今年もやってまいりました!どの職種にとっても看護師は身近な存在だと思います。その看護師の役割や、どんな考えを持ってケアを行っているのか、ご存知ですか??普段何気なく行っているように見えるケアも、ちゃんと根拠を持って実践しています。その根拠となるものが看護理論です。前半は看護師の役割や看護理論について学んでいきます。そして後半はある家族の事例を使ってグループワークを行います。この家族が安心して地域で暮らしていくためにはどうしたらいいのか、関連図をもとに看護計画を立て、看護過程を展開しながら一緒に考えて行きましょう!!現場の看護師にもどんどん質問して下さい。皆さんの自由な発想と感性をお待ちしています!職種を超えて、一緒に家庭医療の中での看護について考えてみませんか?
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2E】行動変容アプローチを用いた糖尿病医療学入門 玉木 千里 京都家庭医療学センター 低学年(1、2年生)
池田 徹 京都家庭医療学センター 中学年(3、4年生)
原 奈央 京都家庭医療学センター 高学年(5、6年生)
西澤 寛貴 京都家庭医療学センター 医療系学生
    研修医
キーワード:
後にノーベル賞を受賞したBantingらによってインスリンが発見されたのは1921年でした。以来人類は糖尿病合併症の制圧を夢見て弛みない努力を続けた結果、現在多くの薬剤が利用可能となりました。しかし、インスリン発見から100年近く経過した今日、果たして人類は糖尿病およびその合併症を制圧することができたでしょうか?答えは否です。その原因にはもちろん、食生活やライフスタイルの変化などの社会経済的な要因も影響しているでしょう。一方で、還元主義や機械論を基軸とした生物医学モデルによるアプローチでは限界があることも明らかになってきました。私たちは行動変容の理論を学ぶことで思慮深い質問と患者の語りから患者のこころのステージを推し量り、閉ざされていた気持ちを治療に向かわせるための実践的なアプローチを習得することができるのです。本セッションでは、行動変容の理論と各ステージへのアプローチの方法について学んでいただきます。
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2F】続 やってみよう!在宅医療!                       ~実際の事例に学ぶ、日本の医療の未来の姿~ 髙岡 大介 藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラム 低学年(1、2年生)
大杉 泰弘 藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラム 中学年(3、4年生)
平嶋 竜太郎 藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラム 高学年(5、6年生)
寺澤 佳洋 藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラム 医療系学生
石黒 謙一郎 藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラム 研修医
近藤 敬太 藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラム  
富田 詩織 聖路加国際病院  
キーワード:家庭医療,総合診療,地域医療,医療面接,医師‐患者関係
超高齢化・核家族化・高齢独居化が進んでいる日本において、お一人で通院が困難な患者様のお宅に、医師が定期的に診療に伺う医療が必要とされています。在宅医療は定期訪問に加え、緊急時には365日×24時間体制で対応し、病気の治療だけでなく、生活で予測されるリスクを回避し、患者さんが長く住み慣れた環境で家族と一緒に過ごせるよう支援するために欠かせない医療です。本セッションでは在宅医療のイメージを深めていただけるように、ビデオを通じて実際の診療風景や他職種のカンファレンスの現場を見ていただきます。また、昨年よりも進化させ、実際の診療の現場を体験していただけるような時間を設けました。医師・看護師・薬剤師・セラピストの観点から、患者さんにとってベストを尽くせるよう皆で一緒に考えてみませんか!?このワークショップに参加すればあなたもきっと在宅医療の虜になってしまうでしょう!あなたの今年の夏セミのセッションは在宅医療で決まり!!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2G】【仮】あの人の「やる気スイッチ」はどこにある!?                (シネメデュケーションで学ぶ行動変容) 長谷川 順一 飯塚頴田家庭医療プログラム 低学年(1、2年生)
北野 峻介 飯塚頴田家庭医療プログラム 中学年(3、4年生)
中邑 咲 飯塚頴田家庭医療プログラム 高学年(5、6年生)
渡邊 功 飯塚頴田家庭医療プログラム 医療系学生
松本 朋樹 飯塚頴田家庭医療プログラム 研修医
安田 雄一 飯塚頴田家庭医療プログラム  
小田 隆太郎 飯塚頴田家庭医療プログラム  
武末 真希子 飯塚頴田家庭医療プログラム  
キーワード:家庭医療,地域医療,家庭医教育・生涯学習,生物・心理・社会モデル,ライフサイクル・ライフイベント,ストレスケア,医師‐患者関係,コミュニケーションスキル
シネメデュケーションってご存知ですか?Cinema+Medical+Educationから生まれた造語で「映画を通して作品の中に現れる問題を身近に感じ考える事」です。みなさまも勉強や恋愛など頑張ろうとしても途中で挫折してしまった経験なんてありませんか?医療の世界でも禁煙指導、服薬指導、運動療法など患者さんのやる気を引き起こすことに日々奮闘しております。昨年もご好評頂きましたこのセッションでは、参加者の皆さんとシネメデュケーションを通して「行動変容」について学んでいきます。前半で「行動変容」の基礎となる「行動科学」を学び、人間の行動がどのように規定されるのかについて学びます。後半では映画の様々な場面を通して、登場人物の行動変容について一緒に考えてみましょう!あなたにピッタリの、怖いほど使えるテクニックが見つかります!飯塚・頴田家庭医療プログラムで代々受け継がれるノウハウをご堪能ください。あなたも明日から行動変容を!ご参加お待ちしています!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【2H】地域志向の健康マーケティング – product out → market in - 加藤 光樹 まどかファミリークリニック 低学年(1、2年生)
西園 久慧 まどかファミリークリニック 中学年(3、4年生)
    高学年(5、6年生)
    医療系学生
    研修医
キーワード:家庭医療、地域志向性ケア、地域包括ケア、公衆衛生、予防医学・ヘルスプロモーション
家庭医はどのような活動を通して地域を健康にするのでしょうか?家庭医が患者と地域に影響を及ぼすには,患者さんはどういう人で,どこにいて,何を求めているのかを知らなければなりません.患者さんや地域から「選ばれる」ようになるために,家庭医にできることにはどのようなことがあるのでしょうか?このセッションでは,地域を健康にするために家庭医の考え方,活動などについて,レクチャーやディスカッションを通して深めていきます.「医師が何ができるか」という医療提供者側の視点から,「どうやって患者価値を創造するか」という住民側の視点への転換について学びます.このセッションでは,公衆衛生学や医療経営・管理学の考え方を適用しながら,地方都市の一診療所の事例を用いながら,実際にどのような活動が可能なのかについて深めていきます.本セッションは第27回夏期セミナーにて好評であったセッションのリバイバルですが,前回よりバージョンアップしてお届けいたします.

 

【3コマ目】8月5日(日)9:00~11:00

セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3A】初期研修医必見!上司や他科医と揉めない「相談・紹介」の技術 堀 哲也 帯広協会病院 総合診療科 低学年(1、2年生)
富田 理哉 本輪西ファミリークリニック 中学年(3、4年生)
古川 享 本輪西ファミリークリニック 高学年(5、6年生)
國光 克知 国民健康保険上川医療センター  
    研修医
キーワード:
初期研修医がとっても困ることといえば、何でしょうか?救急当直や病棟で、上級医や他科の医師に症例の相談や紹介をするときに、大きなストレスを感じるという人は少なくないはずです。もし、誰もがストレスに感じる相談や紹介を、あなたが誰よりも上手に実践できるようになれるとしたら?実はそんな知識体系(Consultation and Referral)が家庭医療学の分野では既にまとめられているとしたら?このワークショップでは、病院の総合診療科で働く家庭医と、診療所で訪問診療を行っている家庭医がコラボレーションして、コンサルテーションの極意を伝授します。医学生のみなさんも、初期研修医の先生方も、家庭医療の教科書(The Textbook of Family Medicine by McWhinney)の知見も織り交ぜた経験に頼らない上手なコンサルテーションの方法を、一緒に身につけましょう!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3B】救急医と家庭医の協奏曲 4D 小滝 和也 大阪家庭医療センター 低学年(1、2年生)
大島 民旗 大阪家庭医療センター センター長 中学年(3、4年生)
大矢 亮 耳原総合病院 救急総合診療科 部長 高学年(5、6年生)
落合 甲太 西淀病院 地域総合内科 副院長 医療系学生
石井 大介 はなぞの生協診療所 所長 研修医
鈴木 昇平 たいしょう生協診療所 所長  
野口 愛 西淀病院 地域総合内科  
花房 徹郎 ファミリークリニックあい 所長  
長 哲太郎 ファミリークリニックなごみ 所長  
蓮間 英希 西淀病院 地域総合内科  
大谷 紗代 西淀病院 地域総合内科  
キーワード:病院総合医と家庭医
あのニオイ騒動で物議を醸した大阪家庭医療センターの4Dが帰ってきた!今回は病院救急医と家庭医のコラボセッション。診断さえできればいいのか?酸素、点滴、モニターだけでいいのか?救急室には、それだけでは対応できない患者さんはたくさん来ます。さぁ、救急医と家庭医たちの協奏曲(コンチェルト)に耳を傾けよう。
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3C】『ライフサイクルを意識して家族と向き合おう!』 涌波 優 奈義ファミリークリニック 低学年(1、2年生)
中村 奈保子 津山ファミリークリニック 中学年(3、4年生)
    高学年(5、6年生)
    医療系学生
    研修医
キーワード:
みなさんは「ライフサイクル」という言葉を知っていますか?患者との継続した関わりの中で家庭医を特徴づける家族志向のケアを行うにあたり、患者やその家族が抱える問題も家族のライフサイクルの変化や成長と共に変化していきます。この考え方を知ることで、患者やその家族の状況をより理解し、関わることができるのです。 また、あなた自身の家族の影響も意識しないままにあなたの診療に影響を与えることがあり重要です。今回は初めて家族志向のケアを学ぶ学生を対象に、模擬症例を通じて家族志向のケアの基本原則や家族を評価する基本的な方法を学びながら、特に家族のライフサイクルの変化を深く学んでいきましょう!このセッションを通じて、患者とその家族、そしてあなたの家族についても意識し、明日から一歩先を行く医療者を目指しましょう!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3D】総診、連携、地域 ここまでできる「たかはまコミュニティケアコンソーシアム」のトータルケア体験WS 海透 優太 JCHO若狭高浜病院 低学年(1、2年生)
安原 大生 杉田玄白記念公立小浜病院 中学年(3、4年生)
野田 学 JCHO若狭高浜病院 高学年(5,6年生)
細川 知江子 高浜町国民健康保険和田診療所 医療系学生
細川 智洋 有限会社グっとサポート 研修医
浜瀬 佳子 高浜町国民健康保険和田診療所  
新野 保路 福井大学医学部附属病院 救急・総合診療部  
吉岡 千尋 JCHO若狭高浜病院付属訪問看護ステーション  
木村 清江 有限会社グっとサポート  
横田 行雄 たかはま地域☆医療サポーターの会  
寺本 富美江 たかはま地域☆医療サポーターの会  
松本 悠作 高浜町保健福祉課地域包括支援センター  
津原 賢太 JCHO若狭高浜病院付属老人保健施設  
井階 友貴 福井大学医学部地域プライマリケア講座   
キーワード:家庭医療,総合診療,地域医療,地域包括ケア,多職種連携、トータルコミュニティケア
総合的な診療や病診・多職種連携、地域志向アプローチが家庭医のコアコンポテンシーと叫ばれて久しいですが、これらがすべて揃って真のチームを形成できている地域は、実はそんなに多くないかもしれません。福井県最西端の高浜町では、10年におよぶトータルケアの追求の末、病院・診療所総合診療医、医療介護多職種、官民が一体となって「たかはまコミュニティケアコンソーシアム」を結成し、有機的な協働のもと、あらゆる場面での効果的なケアが提供されるようになっています。そんな高浜町での実際のケアを、①総合的診療、②病診多職種連携、③地域志向アプローチ、の3つのブースを回りながら模擬体験し、そのエッセンスを身に付け、目指す医療者像を掴んでいただくことを目的とします。本当に総合的な能力とはどういうものなのか?真の意味で地域に理想的な医療者像・ケアモデルは?他にないトータルケア、ぜひ体験しにいらしてください!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3E】お母さんお助け隊 伊藤 雄二 市立恵那病院 産婦人科 低学年(1、2年生)
上柴 このみ 六ヶ所村地域家庭医療センター 中学年(3、4年生)
呉 明愛 湯沢町保健医療センター  高学年(5、6年生)
海永 千怜  神津島診療所  医療系学生
吉岡 優 東京ベイ浦安・市川医療センター  研修医
大西 里奈 市立奈良病院   
藤村 周平 市立奈良病院   
キーワード:家族志向性ケア,ライフサイクル・ライフイベント,保健・福祉,ウィメンズヘルス
昨今話題となっている「産後うつ病」をはじめ、学ぶ機会の少ない授乳や肥満、産休育休といった社会制度の問題まで、お母さんは多くの悩みを抱えています。そんな悩みに対して助言出来るような知識をワークショップから得て欲しいと思っています。お母さんを守るために、どういった質問や対応をしたら良いのかを学び将来の診療に役立てて欲しいです。女性だけでなく男性も良き理解者になるためにぜひ参加をお待ちしています。
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3F】家庭医ならではのこどものみかたー子育ち・親育ちをみるー 柏崎 元皓 関西家庭医療学センター/浅井東診療所 低学年(1、2年生)
松井 善典 関西家庭医療学センター/浅井東診療所 中学年(3、4年生)
金井 伸行 関西家庭医療学センター/金井病院 高学年(5、6年生)
坂本 晴子 大阪赤十字病院小児科 医療系学生
神廣 憲記 関西家庭医療学センター 研修医
松島 和樹 関西家庭医療学センター/金井病院  
中川 晃輔 関西家庭医療学センター/大阪赤十字病院
成瀬 瞳 関西家庭医療学センター/金井病院
生田 奈央 関西家庭医療学センター/金井病院
キーワード:家庭医療,家族志向性ケア,ライフサイクル・ライフイベント,メンタルヘルス,小児のみかた 親のみかた 小児の発達 親子関係 父母の役割
家庭医は、こどもをどのようにみるのでしょうか。風邪や便秘などのcommon diseaseへの対応や、健診・予防接種などをイメージされるかもしれません。それらも大事ですが、他に家庭医ならではの"こどものみかた"があるのをご存知でしょうか。それは、「子育ち」「親育ち」という視点です。「子育ち」(こどもの発達)は、周囲の環境、特に親との関係に大きな影響を受けます。一方で親も、こどもの存在によって劇的な身体・心理・社会的変化を受けます。それにうまく対応できれば「親育ち」(親としての成長)へとつながりますが、つまずけば「子育ち」にも悪影響を及ぼし、虐待につながることもあります 。このセッションでは、どのように「子育ち」「親育ち」を評価しサポートしていくのかを、親子関係に関する理論(愛着理論)、家族志向型ケア、父母の役割に関する理論を学びながら、小児科医・家庭医両方のガイドの元で体験していただきます。
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3G】ひとまずやろうぜ!診療所救急 任 瑞 筑波大学附属病院 総合診療グループ  
高木 博 川崎セツルメント診療所 中学年(3、4年生)
    高学年(5、6年生)
     
    研修医
     
キーワード:家庭医療,総合診療,救急医療,臨床推論・診断学,身体診察
診療所の外来には、多くの場合「落ち着いた患者さん」が来るのですが…中には緊急性の高い疾患の患者さん、状態が不安定で診療所では対応できない患者さんも混じっています。そんな救急患者さんに遭遇したときに、どう動けばよいでしょうか?大きな病院での救急診療とはどこが違うのでしょうか?診療所や小病院の外来の設定で、①状況確認②初期評価③問診・診察、病院との連携までの診療の流れを体系的に学びます。これで貴方も診療所救急マスター!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【3H】Travel Medicine入門 井上 博人 市立奈良病院 総合診療科 低学年(1、2年生)
小林 聡史 湯沢町保健医療センター 中学年(3、4年生)
松本 幸一郎 東通村診療所 高学年(5、6年生)
田中 航 市立奈良病院 総合診療科 医療系学生
    研修医
キーワード:家庭医療,公衆衛生,予防医学・ヘルスプロモーション,渡航医学
みんな大好きな旅行。旅行に関する医学的な問題に対応する知識Travel Medicineを学んでもらい、安全な旅行へのアドバイスを行えるようになる事を目的としています。高齢者やハンディキャップのある人、終末期の患者さんにも適切な対応を行えば諦めていた旅行が出来るもしれない事を知ってもらいたいです。患者さんや知り合いからの質問に対応出来る知識は家庭医にも必要であり、グループワークでしっかりと学びたいと思います。

 

【4コマ目】8月5日(日)14:20~16:20

セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【4A】臨床研究にトライ!Part4 臨床研究とともに進化する問診と身体診察~溶連菌性咽頭炎を診断する 一瀬 直日 赤穂市民病院 総合診療科 低学年(1、2年生)
溝江 篤 赤穂市民病院 総合診療科 中学年(3、4年生)
大野 毎子 唐津市民病院 高学年(5、6年生)
吉野 俊平 飯塚病院 総合診療科 医療系学生
    研修医
キーワード:EBM,臨床研究,医療面接,臨床推論・診断学,身体診察
臨床研究って何か知っていますか?試験管を持って薬品を混ぜたり、遺伝子組み換えをすることをイメージしますか?いえいえ実験室での基礎医学研究と異なり、人を対象として臨床の現場で行われるのが臨床研究です。ですから患者さんたちの実際の治療に直結するものとなります。このセッションでは、1.「問診と身体診察法による診断法の評価」を通して、臨床研究(特に系統的レビュー)がどのように臨床現場にインパクトを与えるのかを知る 2.臨床研究が日常臨床に非常に役立つことを理解する のを中心におきます。あなたもきっと医療の現場に入ったとき、「わたしも臨床研究をやれそうだ!」「臨床研究の結果を活用できそうだ!」という気持ちになることでしょう。そしてその後は是非、本学会の臨床研究道場に参加して臨床研究のはじめ方を学んでください。過去3年にとりあげたのは、市中肺炎、マーフィーサインと急性胆嚢炎、急性虫垂炎でした。今年は溶連菌性咽頭炎を題材にします。毎年異なる内容を提供しています!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【4B】日本でどんな家庭医が育っているの?                       ~第7回! 家庭医療専門医試験を体験する 中村 琢弥 弓削メディカルクリニック 滋賀家庭医療学センター 低学年(1、2年生)
佐々木 隆徳 みちのく総合診療医学センター/坂総合病院 中学年(3、4年生)
本郷 舞依 みちのく総合診療医学センター 高学年(5、6年生)
  坂総合病院 総合診療科  
宇井 陸人 東千葉メディカルセンター 総合診療科 研修医
  順天堂大学 緩和医療学研究室   
大竹 要生 弓削メディカルクリニック 滋賀家庭医療学センター  
松本 真一 JCHO東京城東病院 総合診療科  
徳田 嘉仁 弓削メディカルクリニック 滋賀家庭医療学センター  
  近江八幡市立総合医療センター  
秋山 瞳 唐津市民病院きたはた  
今藤 誠俊 日本医療福祉生協連合会 家庭医療学開発センター(CFMD)  
  本田診療所  
  清田 実穂 医療福祉生協連家庭医療学開発センター/あさお診療所  
  上垣内 隆文 公益社団法人 益田医師会立益田地域医療センター医師会病院   
キーワード:家庭医療,総合診療,救急医療,総合診療専門医試験,医療面接
日本でも2008年から家庭医療専門医が誕生しています。いったいどんな方法で、どんな勉強をして、どんな試験を受けているのでしょう。これまで2012年より大好評につき開催させていただいている当チームによるセッションでは、日本の家庭医がどんな医者を目指して研修内容と試験内容が組まれているのか理解し、学ぶことが可能です。そして、回を重ねる毎に洗練されている充実のWS形式で専門医試験の疑似体験していただく楽しい体験型セッションをお送りします。来たれ!未来の日本の家庭医!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【4C】家庭医に必要なリハビリテーション医学のエッセンス 須田 万豊 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 低学年(1、2年生)
大野 洋平 JR東京総合病院 リハビリテーション科 中学年(3、4年生)
望月 亮 聖隷袋井市民病院 リハビリテーション科 高学年(5、6年生)
松浦 広昂 藤田保健衛生大学リハビリテーション医学Ⅰ講座 医療系学生
原嶋 渉 伊勢原協同病院 リハビリテーション科 研修医
キーワード:リハビリテーション
「リハビリ」何となく大事なのは知ってるけど、何をしてるんだろ?細胞→組織→臓器→全身→行動(障害)の流れの中で、医学部で習うのは細胞-薬-や臓器-手術-から全身を改善させていくというアプローチばかり。全身状態は問題無いが寝たきりになってしまったおじいちゃん。膝が痛くて杖をついていたら手も痛くなってきたおばあちゃん。薬で行動を良くできるのか?医学部では教えてくれないが、実臨床では研修医になったその日から直面する「障害を診なければならない」という現実。生活期まで患者に寄り添う家庭医として避けては通れない、障害をパフォーマンスとして考えるリハ医学の考え方。行動を診察し、能力を評価する。どう介入するのか。リハに関わるコメディカルの職種、役割と関係は。リハに通じた家庭医集団にリハ専門のDrが加わり、さらにリハの療法士も呼び寄せて、初めて触れる学生にも優しくレクチャーし、症例をベースにみんなでディスカッションしていきます。
  講師氏名 講師所属 対象者
【4D】田舎で働くの?都会で働くの?総合診療医の働き方と将来について考えてみよう!【仮】 角 允博 日本医療福祉生協連家庭医療学開発センター 低学年(1、2年生)
  (CFMD)むさし小金井診療所 中学年(3、4年生)
里井 義尚 医療福祉生協連家庭医療学開発センター 高学年(5、6年生)
  (CFMD)久地診療所  
  研修医
キーワード:田舎と都会、総合診療医、キャリア形成
総合診療医の働く場所は田舎から都会まで様々ですが,それぞれがどう働いているかの違いを考え,具体的なイメージを作る為のワークショップです.まず,それぞれの特徴やメリット・デメリットについて考えます.その上で,田舎と都会のどちらで働こうと考えているかを含め,参加者の方の今後の希望や考えをグループで分かれて話し合います.その際,田舎と都会のそれぞれで働く総合診療医の実際の意見やエビデンスも講義として取り入れながら進行します.最終的には参加者の皆さんが総合診療医として働くに際し地域の違いにとどまらず,自分の今後のキャリア形成や働き方についての具体的なイメージを作ることができる内容を盛り込んでいます.
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【4E】アドバンスケアプランニングって何?                          ~高齢者医療の必需品~ 宮川 卓也 京都家庭医療学センター/京都民医連第二中央病院 低学年(1、2年生)
高木 幸夫 京都家庭医療学センター 中学年(3、4年生)
玉木 千里 京都家庭医療学センター 高学年(5、6年生)
西澤 寛貴 京都家庭医療学センター 医療系学生
    研修医
キーワード:医師‐患者関係,コミュニケーションスキル,アドバンスケアプランニング 意思決定支援
もし自分が話したり考えたりすることができなくなったら、どんな医療ケアを受けたいですか? そして自分が診る患者さんがそうなったら、どんな医療ケアが最良と考えますか? アドバンスケアプランニングとは、患者さんの意思決定能力低下に備えて患者・家族・医療者が話し合うプロセスのことです。近年ではNHKのクローズアップ現代でも取り上げられており、今後の医療に欠かせないものと考えます。実際のケースを通して、ディスカッションをしたいと思います。
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【4F】家庭医・総合診療医がいるから‥                     夢、希望、未来ある高齢者ケアのエッセンス 中村 光輝 福島県立医科大学地域・家庭医療学講座 低学年(1、2年生)
森 冬人 福島県立医科大学地域・家庭医療学講座 中学年(3、4年生)
  只見町国保朝日診療所 高学年(5、6年生)
    医療系学生
    研修医
キーワード:
「高齢者医療」と聞くと、みなさんはどんなイメージがわきますか?寝たきり、胃ろう、認知症‥ネガティブなイメージがわく人も多いのではないでしょうか?しかしながら家庭医・総合診療医は、時に高齢者ならではの複雑な病態を診断・治療し、時にキュアよりもケアの視点に立って、高齢患者とその家族のHAPPYを目指すのです!このセッションでは実際の症例を紹介し、高齢者ならではの問題点について参加者同士のディスカッションも交えながら、家庭医・総合診療医がどうやってそれらを解決していくのか体験できます。大学の臓器別・系統別の講義や実習では学ぶ機会が少ない、高齢者を総合的に診ることの醍醐味をいっしょに学んでみませんか?
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【4G】The Inner Consultation(内なる診療) 上野 暢一 医療法人 若草ファミリークリニック 低学年(1、2年生)
後藤 高明 医療法人 若草ファミリークリニック 中学年(3、4年生)
黒岩 冴巳 帯広協会病院 総合診療科 高学年(5、6年生)
    医療系学生
    研修医
キーワード:家庭医療,総合診療,医療面接,医師‐患者関係,コミュニケーションスキル
偉大な医学教育者のウィリアム・オスラーは、「臨床医学は科学(science)に基づくアート(art)である」と言いました。The Inner Consultation(内なる診療)、それはまさに家庭医療・総合診療のアートの結集です。患者の価値観が多様化し、幅広い健康問題に出会う医療現場において、医療従事者やそれを目指す学生にとって、患者と向き合う医療面接の「場」はまさに力量が試される場所です。この困難であるがゆえに興味深く、奥深い医療面接をいかに効果的に実践するかについて、非常に多くの示唆を与えてくれるのがThe Inner Consultation(内なる診療)です。左脳で論理的思考を働かせる一方で、右脳で患者の不安や願いをくみ取り、自分の中に湧き上がる感情にも目を向けながら、患者と信頼関係を築き診療を展開する、医療面接をまさにアートへと昇華させる過程をともに学びませんか?監訳者の草場鉄周氏と日々それを学び実践している家庭医から皆様へ、医療面接の生き生きとした楽しさや、明日からの診療で目指すべき方向性をお伝えします。

 

【5コマ目】8月6日(月)9:00~11:00

セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【5A】あなたならどうする?~家族が食べられなくなったとき~ 稲葉 崇 筑波大学付属病院 総合診療グループ 低学年(1、2年生)
木村 紀志 筑波大学付属病院 総合診療グループ 中学年(3、4年生)
海老澤 由香 筑波大学付属病院 総合診療グループ 高学年(5、6年生)
    医療系学生
  研修医
キーワード:高齢者医療
あなたの祖父母や両親が口から食事を摂れなくなったとき、あなたはどうしますか?胃瘻、経鼻胃管、中心静脈栄養、点滴、それでも口から食べさせたい…いろいろ悩みますね。このセッションでは、実際のデバイスを触って、学んで、そして悩んで、高齢者の栄養をどうするか一緒に考え、意思決定支援のプロセスを学びます。さあ、あなたならどうする!?
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【5B】学校では教えてくれない!?医療にまつわるおカネの話 久野 遥加 筑波大学附属病院 総合診療グループ 低学年(1、2年生)
上田 篤志 筑波大学附属病院 総合診療グループ 中学年(3、4年生)
倉田 房子 筑波大学附属病院 総合診療グループ 高学年(5、6年生)
芦野 朱 医療生協さいたま 医療系学生
  さいたま総合診療医・家庭医センター 研修医
高橋 弘樹 筑波大学附属病院 総合診療グループ  
伊藤 有理 筑波大学附属病院 総合診療グループ  
キーワード:家庭医療,総合診療,地域医療,地域包括ケア,保健・福祉
「私の診察料はいくらですか」そんな患者さんの声に応えたい!でも、医療費についてどうやって学べばいいの?このセッションでは、総合診療医・家庭医と医療事務が強力タッグを組み、医療費の仕組みについて分かりやすく解説します。外来や入院の費用はどうやって決まるの?医療費負担ってどのような仕組みなの??きちんと鑑別診断を考えるとどれだけムダが省ける?など、クイズを通して医療費の基礎知識を学び、最後にシナリオを用いて、実際の医療費を計算するワークを行います。学校や病院実習ではなぜか教えてくれない、目からウロコの「おカネ」の話、いっしょに楽しく学びましょう! 
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【5C】ヘルスリテラシー入門                             ~患者さんや住民の「健康を決める力」を高めるために~ 宮田 潤 大阪大学大学院 公衆衛生学教室 低学年(1、2年生)
  恵寿総合病院 家族みんなの医療センター 家庭医療科 中学年(3、4年生)
阪本 直人 筑波大学附属病院 総合診療グループ 高学年(5、6年生)
二川 真子 恵寿総合病院 家族みんなの医療センター 家庭医療科 医療系学生
新野 青那 福井大学大学院 医学系研究科 地域総合医療学コース 研修医
新野 保路 福井大学医学部附属病院   
  救急に強い総合診療医養成コース / 総合診療部  
大濱 弘光 福井大学医学部附属病院 救急に強い総合診療医養成コース  
  南越前町国民健康保険 今庄診療所  
鈴木 友輔 国立病院機構あわら病院 総合診療科  
武藤 理 福井大学医学部医学科 地域プライマリケア講座  
此下 尚寛 福井大学医学部附属病院 総合診療部  
楠川 加津子 福井大学医学部附属病院 総合診療部  
キーワード;公衆衛生,予防医学・ヘルスプロモーション,コミュニケーションスキル
「座薬=座って飲むもの」という勘違いを笑い話にした落語があります。その一方で、「日本人の4分の1が、処方薬の服用方法を理解することが『難しいと感じている』と回答している」という、笑えない研究結果もあります。このセッションで扱う「ヘルスリテラシー(HL)」とは、自分に合った適切な健康情報を「入手」し、「理解」し、信頼性を「評価」し、効果的に「活用」する、4つの力のことを指します。HLが低いことは、薬の誤用のみならず、効果のない健康食品の購入、救急外来へのコンビニ受診、健診未受診、といった様々な悪影響を及ぼします。これらの解決のため、患者さんや地域住民のHLを高める必要がありますが、今の医学教育ではあまり学ぶ機会のないのが実情です。このセッションの目標は、対象者のHL向上のための様々なアプローチ方法を学び、実践できるようになって頂くことです。効果的にHLを高めてもらう方法を、一緒に考えていきましょう!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【5D】ハロー!世界の家庭医!~国際交流で君は変わる~ 森 冬人 福島県立医科大学地域・家庭医療学講座 低学年(1、2年生)
  只見町国保朝日診療所 中学年(3、4年生)
櫻井 広子 みちのく総合診療医学センター 高学年(5、6年生)
近藤 敬太 藤田保健衛生大学 総合診療プログラム 医療系学生
角田 秀樹 横須賀米海軍病院 研修医
西村 信城 奈良県立医科大学 総合診療科  
渡部 健 秋田大学アカデミック家庭医療・総合診療医育成プログラム  
  市立大森病院  
葛西 龍樹 福島県立医科大学・地域家庭医療学講座  
キーワード:家庭医療,海外の家庭医制度,国際医療・国際保健
世界の家庭医療が実際にどのようなものか、普段は学ぶ機会がない人も多いのではないでしょうか。そんな学生・研修医のための企画です。私たち日本プライマリ・ケア連合学会 国際キャリア支援委員会(JPCA-CILPD)は、日英プライマリ・ケア交換留学プログラム英国短期訪問プロジェクト、日韓プライマリ・ケア交換留学プログラム韓国短期訪問プロジェクト等を企画しています。これまで多数の若手家庭医が世界の家庭医と交流を深めてきました。今回の企画では、国際交流の経験のある家庭医が日本各地から参加します。海外での家庭医療の実習、家庭医の働き方、ナースプラクティショナーなどプライマリ・ケアで働く人々や環境など、私たちが現場で感じた事を皆さんと是非共有したいと考えています。「留学や海外なんて私には無理」と思う学生・研修医もぜひ参加してみて下さい。先輩のように、皆さんの世界観はきっと変わります!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【5E】「もしも家庭医がTRPGで複雑事例をやってみたら・・・」 佐藤 順紀 埼玉協同病院/医療生協さいたまSGFAM 低学年(1、2年生)
佐藤 只空 生協浮間診療所/CFMD東京 中学年(3、4年生)
吉沢 亮平 むさし小金井診療所/CFMD東京 高学年(5、6年生)
久志本 舞衣子 埼玉協同病院/医療生協さいたまSGFAM 医療系学生
松村 憲浩 埼玉協同病院/医療生協さいたまSGFAM 研修医
田中 小百合 埼玉協同病院初期研修医  
キーワード:家庭医療,総合診療,地域医療,生物・心理・社会モデル,地域包括ケア,家族志向性ケア,NBM,解釈モデル,保健・福祉,医師‐患者関係,コミュニケーションスキル,プロフェッショナリズム,複雑困難事例
「あー!この患者さん、どうすればいいんだろう!!」と考えることは毎日のこと。医学的・社会的・心理的なアプローチから患者さんの健康問題をあげても、なかなか納得した介入や解決にはたどり着かないことも少なくはありません。これこそが、家庭医・総合診療医が舞う、『複雑困難事例』という舞台です。今セッションでは、流行り(?!)のTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)を活用し、参加者が役割を演じ、グループで言葉を紡ぎながら、『複雑困難』という物語を描いていきます。家庭医療の理論やスキルもエッセンスとして加えながらも、参加者同士で対話をしながら事例介入・解決へのヒントを探索していきます。医学生以外の医療系学生さんも、専門職種ならではの視点で一緒に楽しめます。参加者の妄想、いや、想像力を掻き立てる、新しい形でのWSで、あなたも複雑困難な舞台で舞いましょう!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【5F】これで解決!介護保険のギモン2018 髙瀬 愛 とやま総合診療専攻研修プログラム/南砺市民病院 低学年(1、2年生)
    中学年(3、4年生)
    高学年(5、6年生)
    医療系学生
    研修医
キーワード:
――介護が必要になったとき――あなたは患者さんや家族がどのように介護サービスを受けるようになるか、知っていますか?家族図・介護度・主治医意見書・住宅評価…言葉だけは聞いたことはあっても実際にやってみることは少ないのではないでしょうか。患者さんの生活のために不可欠な介護保険。講師の私たちが学生時代、申請・認定・受給の流れがイメージできずモヤモヤした経験からこのセッションは生まれました。2017年からさらに内容をブラッシュアップしての開催です。このセッションでは皆さんに介護保険にまつわる色々な職種になりきってもらいます。頭と体を動かしながら、介護保険のイロハをブースに分かれて学んでいきます。このセッションを終えたあなたは様々な場面で患者さんや他の医療者を見る目が変わるはず!夏セミ“参加”歴の長いある意味ベテラン講師陣と一緒に楽しんで勉強しちゃいましょう!
セッション名 講師氏名 講師所属 対象者
【5G】問診・身体診察って、ホントに役に立ってんの?Ver.2        ~お作法でない意味のある問診・身体診察教えます!~ 松浦 武志 北海道勤医協中央病院 総合診療・家庭医療・医学教育センター  
在原 房子 北海道勤医協札幌病院 内科 中学年(3、4年生)
田木聡一 北海道勤医協中央病院 総合診療・家庭医療・医学教育センター 高学年(5、6年生)
原田 拓弥 北海道勤医協中央病院 総合診療・家庭医療・医学教育センター 医療系学生
原田 知弥 北海道勤医協中央病院 総合診療・家庭医療・医学教育センター 研修医
キーワード:臨床推論,EBM,身体診察
「問診と身体診察で疾患の8割は診断できる」とはよく言われます。しかし実際のところは、「結局検査が必要で、CTやMRI等の検査で診断つけてるんじゃないの?問診、身体診察ってホントに役に立ってんの?」と思っている人は多いのではないでしょうか?実際、OSCE(オスキー:客観的臨床能力試験)などでは、お作法的な問診や身体診察しか習わないため、実際の臨床現場でどのように役に立っているのかを実感できないのかもしれません。このセッションでは、網羅的な問診やお作法的な身体診察ではなく、診断に迫ることができる「意味のある問診」「意味のある身体診察」を紹介します。もちろん、直感ではなく感度・特異度といった科学的な裏付けもちゃんと紹介します。デキる臨床医が意味のある問診と身体診察を駆使して、鮮やかに診断に迫るその思考回路・その極意をお伝えしたいと思います。昨年、一昨年とこの夏期セミナーで行ったワークショップの第3弾です。今回は内容をさらにブラッシュアップし、より臨床に沿ったより面白く学べる内容にいたしました。